転職したいと思ったら、まずエージェントよりも3年後を思い描け

転職

転職をしようと考えた時に、まずは転職サイトに登録してどんな感じかを見てみる。

ただ、サイトを見てみるとピピっと来るような職場が見つからずに、

「こんなものかぁ」って言って結局転職しない。

なんて人は多い。

エージェントに登録して実際に相談してみたけど、

その状態から既に半年が経験している人も多いだろう。

「転職したいけど何を考えたらよいのかわからない」

そんな方がうまく転職を成功させるための考え方を、人材会社の経営者の立場からお話します。

まずあなたがやることは、自分の3年後の理想の未来を思い描く事

これがもう答えです。

3年後ならギリ想像がつく

「10年後の理想を思い描いてください」

と言われた時に、10年後の自分を鮮明にイメージできるだろうか?

多くの人には遠すぎてイメージ出来ないだろう。

  • 平成24年
  • ロンドン五輪で過去最多の日本人メダル獲得
  • 消費税が5%からの引き上げが決定
  • 流行語大賞はスギちゃんの「ワイルドだろぉ」
  • 東京スカイツリー開業
  • ipone5発売

実際にこの記事を書いているのが2022年なので、

10年前の2012年に起きた出来事をまとめるとこんな感じ。

どうだろう、大体の出来事が

どうだろう、大体の出来事が

って感じでだろう。

いま世界中で起きている事の予想なんてできなかっただろう。

ましてや、そんな世界の中で生活している自分のイメージなんて想像できなかったはずだ。

遠い昔に感じられる。

  • 令和元年 元号が発表
  • マリナーズ・イチローが引退表明
  • 消費税が10%へ変更
  • G20サミットが大阪で開催
  • 競泳・池江璃花子、白血病公表

3年前2019年の出来事をまとめるとこんな感じ。

ここでも正直、そんなことあったねレベルだが、ギリ消費税10%だし思いだせる。

この年の冬に感染症が大流行し、世界の動きが激変したが、これは一旦イレギュラーだとして、

この、ぎりぎり何とか想像できるレベルがちょうど良い。

1年後の未来を描いても今度は近すぎて、現実的な思考になり過ぎてしまう。

重要なのは、どうなっているかあまりわからないけど、今の世界戦の延長線上で自分の理想を描く事。

転職エージェントの仕事は転職を成功させること

「とりあえず転職エージェントに相談したら、良い答えが見つかるかも」

これは大きな間違いです。

転職エージェントの仕事は何かと言うと、

「求職者の理想の転職をサポートする事」です。

あなたの理想に対して、条件の合う職場を提案し、

企業受けの良い履歴書の作成から、面接の練習など、

時間を使って対応してくれるはずです。

エージェントと面談したことがある方はわかると思いますが、

  • 学歴、職歴の確認
  • 今までの職場の入社理由と退社理由
  • 転職したい理由
  • 希望職種
  • 希望年収
  • 希望の勤務地、通勤時間は何分以内希望か

聞かれることはだいたいこんな感じ。

はい分かりました!って後日、この条件に合った求人票を送ってくれます。

で、あなたは求人表を見てこう思ったはず。

「イマイチパッとしないなぁ」

エージェントの報酬の仕組み

  1. 相談
  2. サポート
  3. 紹介
  4. 面接
  5. 内定
  6. 入社
  7. 報酬

転職エージェントに報酬が入る仕組みとしては、

サポートした方が入職した時に報酬が発生する仕組み。

つまり、あなたの転職が成功して入職した後に報酬が得られる成果報酬の形になります。

エージェントが一番に考える事は内定をとる事

転職が成功するまで報酬が入らないエージェントは、

まず第一にあなたの転職が成功することを祈っています。

立ち位置としては、一緒に転職が成功できるようにサポートをしてくれる伴走者です。

なので、書類の修正や面接練習などあなたが内定をもらうために、

プロの立場から色々なことを教えてくれます。

そう考えると、転職を考えた時

まず初めに転職エージェントに相談することが正解のように思えます。

しかし、注意しなければならないポイントがあります。

転職の目的は職場を変える事ではなく、未来を変える事

あなたの転職の目的は、単に職場を変えればそれでOKといった話ではないはずです。

転職することによって、何が変わったら成功なのかを考える必要があります。

大切にしてほしい考え方は、「何をしたいか」よりも「どう在りたいか」です。

もっと言うと、職種や勤務地、年収などの条件面より、

人に喜ばれる仕事がしたいとか、子育てに困らないようにしたいとか

そういった状態面を考える必要があります。

転職エージェントが聞いてくるのは、条件面になるので、

それよりも先に自分の理想の状態を考えましょうってのがこの記事の一番伝えたい事です。

幸せな状態とは何か?そのためにそういう条件が必要か?

考え方は人それぞれ変わってきます。

「仕事で成功して、タワマンに住むこと」

が幸せの定義な人もいれば、

「家庭を築いて、子供の成長をみまもること」

が一番だという人もいれば、

「土日の草野球が生きがい」

とこんな感じで、それぞれ何が人生の中で比重を置いているかは変わります。

この「どう在りたいのか」という答えが出て初めて、

そのためにどういう条件が必要なのかという条件面が絞りこめます。

この時考えるのは、割と抽象的でよくて、上の例に挙げたくらいのもので良いです。

ただし、自分が心底思ってる事である必要があります!

ここがぶれると、転職の軸がすべて変わってしまうので、言語化はうまくできなくても、

こういう状態ですってのはある程度イメージできた方が良いです。

考えるべき条件は5項目、これだけで良い

  • 年収
  • 休日
  • 時間
  • やりがい
  • 勤務地

考えるべき条件はこの5つです。

この5項目に1番から5番までの優先順位をつけてもらいます。

もちろん、全部大事にしたい気持ちはわかります。

  • 年収→1000万
  • 休日→土日祝休み→年間120日
  • 時間→9時~18時→残業10時間以内
  • やりがい→自分の好きな仕事
  • 勤務地→30分以内、月の半分は在宅ワーク

こういう条件の仕事ならだれでもやりたいと考えるはず。

しかし現実はそう甘くないです。

この条件で働く人は、自分で転職活動などせずとも、

どこか大きな企業からヘッドハンティングされてます。

その声がかかってないという事は、ここだけは譲れないといった条件を出して、

それ以外は妥協していく必要があります。

妥協した条件に関しては、経験や実績を積んだ先で、

もう一度転職をしてかなえていく事を考えましょう。

年収の考え方

年収と聞かれたら、あなたが実際に受け取る手取りの金額ではなく、

お給料として会社から支給される額面年収をさします。

手取りで30万欲しいから年収360万です。

といった回答をする人がいますが、手取りが30万だとしたら、

社会保険料やその他税金など考えると、額面の金額は36万~38万くらいになってるので、

実際の年収は430万~460万くらいになって来るでしょう。

「また、ボーナスがある企業が良いです」

という人がいますが、

ボーナスありの年収450万の企業とボーナスなしの年収500万の企業であれば

一旦税金の話は置いておくとしてボーナスなしの年収500万の企業の方が

他の条件が同じであれば良いとなりますので、年収の話の時は、ボーナスの有無は

あまり気にしなくて良いポイントになります。

休日の考え方

休日の優先順位の考え方は2点あって、

まず一つは、土日休みかシフト休みかという点

もう一つは、年間休日日数が何日あるのかという点

になります。

土日祝休みの企業だと大体年間休日が120日くらい。

月に1回程度の土曜日出勤がある企業が多いので、

110日くらいの休日日数の企業が多くなってきます。

時間の考え方

時間の考え方は単純に残業時間の大小と、そもそもの勤務時間の幅になります。

多くの企業が8時間勤務になってきますので、始業時間が何時からかが一つのポイント。

9時始業の企業が多いですが、朝がどうしても弱いから10時からが良い。

逆に朝早く仕事して夜はプライベートに専念したいから6時から働きたいなど

こだわりがある人はここの優先順位が高くなってきます。

一般的に事務職のような残業が少ない企業でも20時間から30時間くらいが

平均値になってきますので、それを下回る時間が希望の場合はここの優先度は高く、

それ以上の残業も許容できる場合は、時間に対する優先順位は低く設定されていきます。

やりがいの考え方

やりがいに関しては、自分が何に喜びを感じるのか?そもそも仕事に喜びを求めるか?

といった点になってきます。

「私は食べる事が兎に角好きだから、グルメリポーターになりたいです」

もうこういう人はやりがいの優先順位が1番の人です。

「子供のお迎えがあるので定時に上がれる事務職が良いです」

こういった方はやりがいの優先順位は時間に比べて低くなってくるでしょう。

もちろんせっかく働くのであれば、やりがいはあるに越したことはないのですが、

ここを優先すると他の項目が取れなくなることが多く、

優先順位を決めるうえで重要度の高い項目になってきます。

仕事内容に関する項目になってくるので、経験や実績を積みたいという方も

ここの項目の優先順位は高くなってきます。

勤務地の考え方

職種によっては全国転勤や出張が発生する可能性が有ります。

現状住んでいる地域から、なじみのない地域への転勤なども、

会社の規模感が大きくなればよくある話になってきます。

転勤に関しては上層部と交渉することが出来ますので、

そこまでこの段階で考える必要もありませんが、

優先順位を決めるうえで必要な要素にはなってきます。

また、サラリーマンの平均的な通勤時間は片道で40分といわれていますので、

自分の許容できる通勤時間がこの平均を上回るか、下回るかで順位を考えていくと良いです。

優先順位のパラドックス

優先順位を考えた時によくあるのが、一番最初に考えたどう在りたいのか?

という状態面と選んだ条件面に矛盾が生じている事です。

将来的に起業して裕福な生活を送りたいと言っている人の

優先順位がこうだとしたら、「さすがに無理じゃない?」と言いたくなってしまいます。

てか、無理です。

ここまで極端でないとしても、優先順位と将来像がずれている人は多いです。

おそらく将来的に起業して行きたいと考えている方、このような優先順位になるはず。

自分の時間やプライベートの時間を削ってでも、経験や実績などに比重を起きていくべきです。

初めの優先順位だとしても、このような理由で選んでいるのであれば納得できます。

副業でブログを執筆し、そのまま専属のブロガーやアフィリエイターを目指しているのであれば、

このような形になってきます。

優先順位よりも理由が大事

何故そう思ったのか?

何故この順番になるのか?

そのために何が必要なのか?

ここまで考えた状態で転職活動をスタートすると、今後の進むべき道が明確になり、

正しい方向性で転職活動を進めることが出来ます。

ここを全く練らずに漠然と、

「やりがいのある仕事がしたいです!」

と言って転職エージェントのところに行くと、大体営業職を提案されます(笑)

理由は一般的に営業にやりがいを感じる人が多いから

これは、転職エージェントをディスてるわけではなくて、伝わってないんです。

伝わってないというか、あなたもわかってないからわからないんです。

そもそもエージェントの仕事は前述したとおり、希望通りの転職を成功させることなので、

希望条件通りの内定が取れれば、仕事は果たしていることになります。

優秀なエージェントであればどう在りたいか?を一緒にかみ砕いて考えてくれるのですが、

どこの会社のエージェント使っても、良いエージェントに当たれるかは

ガチャみたいな要素になってくるので、自分で対策するしかありません。

あなたの人生の転機になる転職を、エージェントのガチャに任せるのはあまりにもギャンブルです(笑)

自分の中で、ある程度整理した状態で条件を伝えて、そこから選考に進んだ方が、

はるかに良い転職になる可能性が高いです。

それでも、エージェントは使った方が良い

「そっかー!自分で考えて転職したらよいのか~!」

ここまで読んで、そう思った人。

それは間違っている。

今はなしているのは、エージェントに話をする前に自分の中で方向性を決めましょう

という話であって、エージェントは使わなくても自分で考えたらよいよ!

って話ではないです。

求人探すだけで結局転職しない人

転職しようと思って求人サイトは見てるんだけど、

結局どの企業も似通った形で、どこにしたら良いのかわからない。

そのうちめんどくさくなって、転職自体を断念するか、

条件を妥協して一番最初に内定のでた企業に入職するのがよくあるパターンだ。

転職するという目的は果たせるかも生ないが、これでは前述した理想的な転職とは程遠い。

自分で求人探すとなると、相当根気がいる作業になるので、条件面と理由をしっかり伝えて、

その上で候補になる求人をピックアップしてもらい、その中からまた比較検討していくのが一番早い。

履歴書の作成は第三者視点で劇的に変わる

転職活動をして行く中で必須になってくる履歴書の作成。

普段、物書きの仕事をしている方ならある程度の文章力はあるだろうが、

それでも履歴書には、採用する側の視点になった文章力が必須である。

履歴書に限ったことではないが、

自分の伝えたい事よりも、相手が求めていることを伝える事が重要になる。

そもそも、採用する企業がどういう人物を求めているのか、

職務経歴のアピールできるポイントはどういったポイントになるのか、

この辺りはプロの意見を聞くことが重要になってくるので、お任せした方が良いだろう。

リハーサルなしでコンサートやらないでしょ

面接練習に関してもエージェントに手伝ってもらった方が無難だろう。

コンサート前にリハーサルが必ずあるように、面接前にはプロの意見を聞いた方が良い。

同じ営業系の企業でも会社の特色などによっては、押さえておくポイントが異なってくる。

面接対策の志望動機などを整理することは、なぜ自分が転職しようと思ったのか、

今後どうなっていきたいのかなどを再度確認して、今後の軸にもなっていくので、

一緒にやってもらった方が、圧倒的に良い結果が期待できる。

まとめ

  • エージェント使う前に自分で理想を描く事
  • そのために何が必要か条件に優先順位をつける事
  • エージェントは使った方が得することが多いって事

自分の人生に興味あるのは、基本的に自分だけ。

エージェントは聞かれたことは答えるけど、それ以外のことまで聞いてくるのは

優秀なエージェントだけ、それはガチャ次第になるので結局自分で考える必要がある。

自分の人生を選ぶのは自分なので、そこをいかにイメージできるかが一番大事。

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